1.マイクロスコープを使用すると何が変わる?
みなさま、こんにちは。
本日は当院の院名’’マイクロスコープ歯科治療室’’のマイクロスコープについて
お話ししていきたいと思います。
当院では院名の通り治療用のマイクロスコープを2台取り入れており、
全ての治療で用いて診療しています。
マイクロスコープとは歯科用顕微鏡で、肉眼と比べると約25倍に拡大して見ることができ
治療部位を確認しながら必要最低限の切削量で治療する事ができます。
25倍とは、花の花粉の構造がはっきりと分かるほど繊細に見えるので,虫歯と健康な歯の境目
削らなくてはいけない部分と削ってはいけない部分を正確に判断でき
健康な歯の部分を少しでも多く残し、且つ虫歯再発のリスクも格段と抑えられます。
親知らず抜歯などの外科処置の場合も歯茎を切開したり、傷口を縫う治療を
マイクロスコープ下で行うことができるため治療後の痛みや腫れを
最低限にとどめることができます。
また、歯の神経と血管を含んだ歯の根を治療する根管治療では
さらに細かい治療が必要とされるためマイクロスコープを用いることで
細部まで確認し、より精密な治療をすることが可能です。
2.アローズデンタルオフィスのマイクロスコープは何が違うか
当院では治療はもちろんのこと
歯科衛生士による定期検診、クリーニングの際もマイクロスコープを使用しており
肉眼とマイクロスコープで比べると虫歯の穴を見分ける判断に大きく差が出ます。
虫歯が進行して大きくなる前に定期検診で早期発見し、
最小限の治療で済ませる事を心がけております。
当院が行なっているミラーテクニック
マイクロスコープを使用する上ではミラーテクニックが重要とされ、
マイクロスコープで25倍に拡大された状態でミラーを扱う技術と訓練が必要になります。
その状態でのミラーテクニックの技術が上達しないと
マイクロスコープを使用した治療は行えません。
ミラーテクニックとは、直接では見えない部分を歯科用ミラーで映し出す事で、
死角をなくし治療を進める事ができます。ミラーテクニックにより治療することで、
どの部分を削っているかを常に確認しながら治療ができるため健康な歯を削りすぎることや
削り足りずに虫歯を取り残すことがなくなります。
通常の治療だと、一度削ってから確認する作業を繰り返しますが
ミラーテクニックを用いると削りながら治療を継続することができるため
結果的に治療時間の短縮につながるというメリットもあります。
3.カリーナシステムを使用するメリット
当院では医師がマイクロスコープを用いて実際に見ているものを録画しモニターに反映できる
カリーナシステムを使用しております。
言葉だけでの説明には限界があった分、カリーナシステムで録画をする事で
治療中の状態を見ながら治療内容や経過についてご理解いただき
今後の治療計画についてもカリーナをもとに説明させていただいております。
また歯科衛生士の歯ブラシ指導でも模型や手鏡で直接的な指導に加え、マイクロスコープの映像で
歯間ブラシや歯ブラシの使い方を的確に分かりやすくお伝えし
患者様にご理解いただき日々実践していただくことで、次回来院された時には
歯茎の炎症を示す数値が大幅に下がり
歯ブラシ指導の効果を感じられる方が多数いらっしゃいます。
私達は、映像を記録していることでその時の状態を把握・確認する事ができ、
医療安全の面でも非常に助けられております。
また診療後院内で情報共有し、一人一人の患者様に的確な治療を行なえるよう
スタッフで治療計画をたてております。
まとめ
マイクロスコープ・カリーナシステムについてご理解いただけたでしょうか?
患者様自身の目で治療を見ていただけるので不安なく治療を進めていただけますと同時に、
治療の精密さもお伝えでき患者様だけでなく術者にも必要不可欠なものとなりました。
当院ではマイクロスコープを用いたより良い治療をするため、スタッフ一同日々精進しております。